Youth Workcamp

国際ワークキャンプというものがありまして、世界のいろんなところで行われているボランティア活動に、世界各地から集まった人々が2〜3週間共に暮らしながら、地域住民と、環境保全や社会福祉、教育や農村開発、文化遺産の保護などに取り組む民間レベルの国際協力活動のこと(説明長くて失礼)。第一次世界大戦後、互いの理解と協力がもっとあれば、このように多くの血を流さずにすんだはず、とフランスとドイツの若者が共に、戦場となった農地を耕したところから始まったそうです。現在では世界90カ国ほどで年間2, 500もの事業が開催されているとのこと(!!!)。基本的に現地集合、現地解散で、往復の交通費さえ捻出できれば、宿泊場所と食材は地元主催者側が提供するのがならわしのよう(発展途上国では多少事情は異なる)なので、時間があって金のない、大学生や若い社会人には嬉しいシステム。私ももっと若かりし頃にこの存在を知ってれば行きまくったのに!と地団駄踏むも、よく考えたら現在も時間あり金なし状態なので、今からでも全然遅くないのでした(体力の問題は若干あるかも)。

この国際ワークキャンプを長年続けている日本のNGO(NICEという団体)から、アジア初のティーンエージャー向けのものを企画したいので、一緒にやらないかと話あったのが、2003年秋頃。私自身もこのワークキャンプの存在を知ってから少し体験させてもらったのだけど、それがあまりに素晴らしかったため、これはもっと若い子どもたちにも是非経験してもらいたいと思っていたところ。それゆえ願ってもないこの企画、喜んで一緒にやることにいたしまして、このように実現し、回を重ねることができた訳です。

ユース向けのワークキャンプは、大体10代の若者(小学生〜高校生)が対象なので、体力的にも精神的にもずっとボランティアワークばっかりというわけにはいかず、いろいろなイベントやお楽しみを盛り込んでアレンジしたものです。なのでユースワークキャンプをサポートするためのボランティアがいたり(通常のワークキャンプと同じ扱い)、参加費があったり、通常のワークキャンプとは多少形が違いますが、その雰囲気は受け継いでいます。海外の人たちと共に生活する、食事や掃除などは自分たちで決めて自分たちでやる、公用語は英語、管理したりされたりはしないで自主的にするなど。毎回参加したユースたちは充分に楽しみ、深い体験を積んでいっているようです。ユース向けなので大人の私たちの方もスタッフとしてワークキャンプ全体をとりまとめてはいますが、参加者の一員としてとっても楽しい時間を過ごすことができています。

これまで実施したユースワークキャンプは以下の通り。

Youth Workcamp in Philippines 2004 オランゴ島(セブ) 2004/01/27〜02/07 報告はこちら
Youth Workcamp in Ishikawa 2004 穴水町、鳥越村(石川県) 2004/08/07 〜8/20
Youth Workcamp in Philippines オランゴ島(セブ) 2005/01/07〜01/20 新聞記事はこちら
Youth Workcamp in Hiroshima 庄原市木屋(広島県) 2005/07/29〜08/12
Youth Workcamp in Philippines オランゴ島(セブ) 2006/01/05〜01/16
Youth Workcamp in Ishikawa 2006 白山市(石川県) 2006/08/02 〜8/11



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